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2024.1.8 17:32ゴー宣道場

一般人が被災地入りを控えてほしい理由

ゴー宣ジャーナリストブログ、
ニュース性が高い内容なので臨時掲載します!

 


 

みなさんはじめまして。私はDOJOサポーターのTと申します。ざっくり自己紹介すると、陸自に数年在隊し現在もセミプロとして所属しております。

今回の能登半島地震に被災されたには謹んでお見舞い申し上げます。
現在、自衛隊は陸の中部方面隊の隷下部隊たる10師団を中心に捜索・救助活動を行っています。地震により道路も寸断され、車両の通行が出来ない地域は徒歩で前進し、沿岸部からはホバークラフトを運用して上陸し隊員が活動を行っています。
そんな中、SNSでは現職議員やYouTuberが被災地入りして非難を浴びています。
「素人が現地に行っても何も出来ないどころか却って被災者の迷惑になる!」が主な理由ですね。
震災等の大規模災害があると「なんとかしなきゃ」と駆り立てられて現地に赴きたい気持ちになるのは分かります。私も東日本大震災の時は部隊に「いつ派遣命令が出るんですか!」って電話したくらいなので。
しかし、自己完結ができる部隊ならともかく、飯だけでなく宿営や水の確保だけで手いっぱいの一般人に出来ることはあまりありません。物資の搬入も、現地に直接持っていくにしても食料は賞味期限の問題があり衣服も現地でのニーズがなければ無駄に物があふれるだけです。

物といえば、某記者が「空中投下すればいいんじゃないか」とSNSであげていましたね。きっと某記者は食料の入ったコンテナがパラシュートでゆっくり降下してくるイメージだったのでしょうが、現実は違います。

私は現職中に【物量投下訓練】の支援に参加したことがあります。どういう訓練かというと、C-1等の輸送機から投下して物資を部隊に届けることが出来るか、という内容です。私の任務は物量投下される地域に誰も立ち入らないよう警戒する(道路上で車両待機)、という任務でした。
当該地域上空にC-1が飛来(割と低空)し、コンテナが投下されましたがパラシュートが開いているとは言え結構はやい速度で落下してきたので着地した際は砂煙がこちらから確認できるくらい舞っていました。
とまあ、物量投下というと私はこのイメージなので某記者のコメント見た時は「え?」ってなりました。

あと、一般人が被災地入りを控えてほしいもう一つの理由が【火事場泥棒】の存在です。すでに現地では彼我不明の県外ナンバーが徘徊し、被災者は不安な思いを抱えているそうです。
東日本大震災の時も火事場泥棒の存在は問題でした。当時、警察・自衛隊・それに地域の人たちが組織した自警団で警戒にあたっていましたが、それでも盗難の被害に遭っていました。
避難指示が緩和され、久しぶりに家に戻ると家の中が明らかに野生動物でない荒らされ方で荒らされていた、という話はザラでした。津波で無人となった銀行やコンビニのATMなんかも軒並み開けられていたそうです。
被災地を徘徊する不審者に職質しても、「ボランティアです」と騙る例もあり、【財産の保護】も容易ではなかったようです。

この様なことから、ボランティア受け入れの発表が無いうちは一般人は無闇矢鱈と被災地入りしない事をお勧めします。

 


 

【トッキーコメント】
山本太郎議員の件については「世界のゴー宣ファンサイト」に取り上げられているとおり、議論の余地がありそうだし、SNSで非難している人は単に誰かを叩きたいだけとしか思えないのですが、冷静な判断としてはこの通り、現時点では一般人が無闇に被災地入りすべきではないのは間違いないと思います。

それにしても、物資を「空中投下」すればいいなんて現実離れしたことを言うようなマスコミが現地入りしたら、相当な迷惑になりそうですが、そっちの対策はされているんでしょうかね?

 

 

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